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こんにちは、FUNLOGYのカナです。
プロジェクターを使用したプレゼンは、「大画面で伝わりやすい」「会議室の奥に座った人にも画面を見せられる」「手元の資料ではなく画面を見てもらえるので、聞いている人の表情が見えて反応が分かりやすい」など、様々なメリットがあります。
そんなプレゼン資料に使われるソフトと言えば【PowerPoint】。
この記事ではパソコンとプロジェクターを接続し、パワーポイントの資料を大画面で投影する方法をご紹介します。
おすすめは【拡張】+【発表者ツールにチェックを入れる】方法
結論からお話しすると、プロジェクターでPowerPointの資料を投影する場合、最も使いやすいと思われるのは、パソコンのディスプレイ表示を【拡張】に切り替えて、PowerPointのスライドショー設定で【発表者ツールにチェックを入れる】形です。
設定方法
1.プロジェクターをHDMIケーブルでパソコンと接続する。
最近のノートパソコンやプロジェクターには、ほとんどの機種でHDMI端子が搭載されています。搭載されていない場合には、搭載されている端子とHDMI端子の変換ケーブルがあれば、接続することができます。
2.パソコンのディスプレイ表示設定を【拡張】に変更する。
次に、パソコン側のディスプレイ表示の設定を変更します。
【Windowsの場合】
Windowsキー+P
【Macの場合】
Optionキー+F1orF2
ディスプレイの設定画面が開かれるので、ここで【拡張】を選択します。
この操作はパソコンを複数モニターに接続する=マルチディスプレイを設定するときと同じです。パソコンにプロジェクターを接続するというのは、プロジェクターをパソコンの2つ目のモニターとして扱う感覚に近いと考えていただいて良いかと思います。
※ディスプレイの表示設定の開き方は、OSのバージョンによって異なる場合があります。上記のキーで表示されない場合は、システム設定画面からディスプレイの設定を選択して操作してください。
3.PowerPointの【発表者ツール】にチェックを入れる。
最後に、PowerPointのツール上で【スライドショー】を選択し、ここに出てくる【発表者ツール】のチェックボックスをオンにします。
実際にこれらの設定を行った様子が、こちらになります。
スクリーンに投影されたプロジェクターの映像は、現在のスライドだけが表示されています。
手元にあるパソコンの画面は発表者ビューとなり、現在のスライドの他に、次のスライドが見られるようになっています。
発表者は次のスライドを確認しながらプレゼンが行えるので、説明が分からなくなって、何度もスライドを行ったり来たりしてしまうという問題が起こりません。
スライドが最後まで投影されると、プロジェクター側の映像は暗くなり、何も映さない状態になります。
「拡張」の他にも3通りの設定が存在
ディスプレイの表示設定では、拡張の他に3通りの設定があります。
ここではWindowsのパソコンを例に紹介しますが、Macにもそれぞれに同様の表示設定があり、好みに合わせて使い分けが可能です。
1.PC画面のみ
接続しているプロジェクターを使用しません。
急遽、拡張を解除したいときなどはこちらのモードを選択すると良いでしょう。
2.複製
パソコンに表示された画面とまったく同じ画面を、プロジェクターからも投影するモードです。プレゼン中も、画面上でカーソルを動かして説明したいときなどに適しています。
デメリットとしては、パソコン画面のタスクバー、通知などもすべて映されてしまうので、画面がごちゃごちゃして見えるという点があります。次のスライドなども見えてしまうため、少々気が散りがちなプレゼンになります。
複製モードで発表者ツールにチェックを入れようとすると、警告が表示され、入れることができません。
3.セカンドスクリーンのみ
パソコン画面を使用せず、プロジェクターの投影画面だけにスライドショーを映すモードです。こちらを選択するとパソコン画面は真っ暗になり、操作もすべてプロジェクター画面上で行う形になります。
パソコン画面を一切見ない場合は、このモードでのプレゼンも可能でしょう。
間違えて設定してしまったときは、慌てずショートカットキー【Windows+P】でディスプレイの表示設定を呼び出し、Pを何度か押すことで、任意の設定モードに変更できます。
プレゼンにおすすめのプロジェクターの選び方
PowerPointの資料をプロジェクターで投影するときは、資料の内容や、投影する部屋の明るさに応じて、使いやすいプロジェクターが変わってきます。
明るさ、解像度、バッテリーの有無という3つのポイントから考えてみましょう。
明るさは、使用する部屋の電気を消せるかどうかで変わる
プロジェクターの明るさ(ルーメン)は、そのまま映像の見やすさに直結します。ある程度薄暗い環境にできる部屋であれば、100ANSIルーメン以上あれば問題ありませんが、まったく電気を消せない部屋であれば、400ANSIルーメン以上の機種が良いでしょう。
画像は100ANSIルーメンの小型プロジェクター FUNLOGY HOME を、電気のついた環境とついていない環境で投影した結果です。
同じ機種でも電気のオンオフによって、見えやすさに大きな違いが出ます。自社の会議室などの自由が利く環境であれば、できるだけ電気を消して使用することがおすすめです。
ANSIルーメンとルーメンの違いについては、こちらをご参考ください。
解像度は、細かい文字を投影するかどうかで考える
プロジェクターの解像度は、画像のきめ細かさになります。簡単なイラストや大きな文字、細部にこだわらない写真だけのプレゼン資料であればあまり気にする必要はありませんが、数字などの細かい文字やグラフ、製品の細部の画像、設計図などを投影する場合は、フルHD以上(1920×1080P)の標準解像度を持つプロジェクターがおすすめです。
標準解像度と対応解像度の違いについては、こちらの記事で解説しています。
据え置きか、モバイルタイプか
プレゼンを行うのは、主に社内でしょうか、それとも社外でしょうか?
社内であれば据え置きのプロジェクターをコンセントに繋いで使用できますが、社外の場合は、出先でコンセントを探さずに済む【バッテリー搭載】の製品がおすすめです。
モバイルタイプの製品はOSを搭載している場合が多いので、PowerPointで作成した資料をUSBメモリなどの端末に入れておけば、パソコンを介さず、USBメモリをプロジェクターに挿して投影することもできます。
一点、注意点としては、モバイルタイプの製品は小型のため、あまり大きな会議室には適していません。5人以上のプレゼンで使用する場合には、コンセントを借りて、据え置き型をお使いいただくことをおすすめしています。
PowerPointの資料を、プロジェクターでもっと分かりやすく
いかがでしたでしょうか。本日はPowerPointのプレゼン資料をプロジェクターで投影する際の、手順と機種選びのポイントについてご紹介しました。
ディスプレイの表示設定が変更されていないと、せっかくの資料が投影されず、「プロジェクターでPowerPointは映らないのか?」と焦ってしまうことになります。ディスプレイの表示設定の切り替えはとても簡単なので、ぜひ本番のプレゼンの前に一度、練習がてら試してみてくださいね。
それでは、次回もどうぞよろしくお願いいたします。
FUNLOGY
カナ