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こんにちは、FunLogyのカナです。
本日はプロジェクターの性能を決める要素のひとつ【解像度】についてご紹介します。

スマートフォンやパソコン、カメラなどの話によく出てくる解像度ですが、プロジェクターの映像にも解像度があります。
解像度って何?という初歩的な疑問から、標準解像度や対応解像度、リアル解像度といったプロジェクター選びでぶつかりやすい用語まで、3分間でサクッと学んでみましょう。

★この記事でわかること

  • 解像度とはドットの数のことで、画面のきめ細かさに影響する
  • 細かい文字を映すときにはフルHD(1920×1080ピクセル)以上がおすすめ
  • 標準解像度と対応解像度は別物



解像度(画素数)とは何か?


解像度とは、ドットの数のことで、デジタルの映像や画像をどれだけ細かく表現するかを示す数値です。解像度は画素数やピクセルと呼ばれることもあります。もう少し詳しく見ていきましょう。

デジタル画像は点の集まり

デジタルの映像や画像はすべて、小さな光の点で作られています。例えばこの綺麗な街並みの写真も拡大していくと、色とりどりの点になります。

京都

解像度の数値が高いほうが細かい表現ができるので「画像が美しく」「きめ細かに」表現できます。


プロジェクターにおける解像度とは何か?


プロジェクターにおいても投影される映像が点で構成されるため、解像度が映像の美しさに関係してくるというわけです。

解像度はピクセルで表す


解像度は一般的に〇〇×〇〇P(ピクセル)といった数字で表されます。
例としてFunLogyの小型プロジェクター、FunLogy HOMEの解像度を見てみましょう。

小型プロジェクター FunLogy HOME

小型プロジェクター FunLogy HOME スペック


1280×720ピクセル
とあります。
これはFunLogy HOMEが投影する映像は、横に1280点、縦に720点の光がスクリーンに投影されるという意味です。つまり1画面が1280×720=921,600個の点で作られていることになります。

点の数が多ければ多いほど、映像は滑らかに、きめ細かくなります。そのような美しい映像であることを「解像度が高い」と言い、反対に映像の大きさに対して点の数が少ないため、点同士の距離が開いてしまい画面が粗く見えることを「解像度が低い」と言います。

解像度が高いと何が良い?低いと何が悪い?


解像度が高いプロジェクターの映像は、第一に綺麗です。また細部まで投影できるため、遠くに映った人の表情、字幕などが潰れません。
解像度が低いプロジェクターの映像は、それだけ粗くなりやすく、特に文字の投影は苦手になっていきます。

具体的に見てみましょう。下の画像は右側だけ解像度を5分の1にしています。

京都の画像を解像度で比較する

いかがでしょうか?解像度が低い右側より、解像度が高い左側の方が綺麗で、「解像度」という文字もはっきり見えていますよね。

文字を必要とする映像を快適に観たい場合は、次に紹介する【フルHD】を基準とすることをおすすめします。


【解像度の種類】フルHD、4Kとは?


解像度の項目をチェックしていると、先にご紹介したような数字ではなく【フルHD】【4K】といった表現がされているケースがあります。
【フルHD】や【4K】というのは、解像度の種類です。

主な解像度の種類


現在は、横と縦の比率(アスペクト比)が16:9となっているテレビやモニターが主流となっています。そのため、その比率に合わせて解像度も規格化されました。

16:9のアスペクト比で作られている解像度の種類は、主に以下のようなものがあります。

 名称 解像度(横×縦) 画素数
HD 1280×720 921,600
WXGA++ 1600×900 1,440,000
フルHD 1920×1080 2,073,600
WQHD 2560×1440 3,686,400
4K 3840×2160 8,294,400
8K 7680×4320 33,177,600


4Kや8Kの「K」には、1,000という意味があります。
1kmや1kgの「k」も、1,000mや1,000gという意味ですよね。
4Kは横の解像度が約4,000pixel、8Kは横の解像度が約8,000pixelと覚えましょう。

フルHDの解像度はHD(ハイビジョン)の1.5倍、4KはフルHDの2倍、8Kは4Kの2倍という関係があります。


16:9と4:3


現在は「16:9」が主流ですが、ひと昔前は「4:3」が主流でした。
テレビも昔は「4:3」で作られていたため、昔の映像を今のテレビで見ると、両脇が余白になっていますね。

4:3を「スタンダード」、16:9を「ワイド」と呼ぶこともあります。テレビやホームシアターなどの映像では16:9で使うことが多く迫力のある映像を楽しめます。なお、プレゼンや店舗の広告などでは今でも4:3が使われています。

4:3のアスペクト比で作られている解像度の種類は、主に以下のようなものがあります。

 名称 解像度(縦×横) 画素数
VGA 640×480 307,200
SVGA 800×600 480,000
XGA 1024×768 786,432
UXGA 1600×1200 1,920,000
QXGA 2048×1536 3,145,728
QUXGA 3200×2400 7,680,000



フルHD以上がおすすめ


細かな映像や、映像美が見どころの作品、文字や字幕などを中心として観たい場合は、フルHD(1920×1080)以上の解像度がおすすめです。Blu-rayはフルHDで制作されています。


フルHDプロジェクター FunLogy HD

フルHDプロジェクター FunLogy HD

 
フルHDで制作されているBlu-rayの映画をHDのプロジェクターで見ると、画質が落ちてしまうので、注意してくださいね。

ペットや旅行の写真、YouTube動画、字幕を必要としない映画やアニメなどを中心として観る場合は、720×480程度以上の解像度があれば問題ないでしょう。720×480はDVDや地上アナログ放送で採用されています。

なお、動画配信サービスはHD(1280×720)で作られています。

制作されている解像度より、高い解像度のプロジェクターを使うと、画質を落とすことなく楽しめます。

アスペクト比も重要


投影する映像のアスペクト比は、16:9や4:3以外にも、16:10など様々です。投影する映像とプロジェクターのアスペクト比が異なっていても、ほとんどの場合、自動で変換してくれます。

しかし、変換がうまくいかないと映像が小さくなったり、一部が切れてしまったりすることがあるので注意しましょう。表示する映像が決まっているのであれば、アスペクト比が同じプロジェクターを選ぶのがおすすめです。


標準解像度・対応解像度とは?


プロジェクターの解像度を調べていると、ひとつの機種のスペックに解像度が二つ記載されていることがよくあります。

FunLogy HOMEのスペックシート

それぞれの違いを簡単にご説明します。

標準解像度(リアル解像度)とは?


標準解像度とは、そのプロジェクター自身が持っている解像度の性能です。
この数字が高いほど、解像度の高いプロジェクターであると言えます。一般的にイメージする「解像度」はこちらでしょう。

対応解像度とは?


対応解像度とは、そのプロジェクターが、自身の解像度に変換して投影することのできる最大の解像度です。
例を挙げると、初めにご紹介したFunLogy HOMEは、自身の解像度は1280×720Pなのですが、フルHDの映像を入力されても投影することができます。

このとき、映像は自動的に1280×720Pに変換されます。
「プロジェクターが皆様の手を借りずに、自分で変換に対応できる解像度」=対応解像度となります。

標準解像度が高ければ、どんな映像でも綺麗に観られる?


標準解像度はあくまで、プロジェクターが表示できる最高の解像度とお考えください。
性能の良いプロジェクターを使っても、元の映像の解像度が低い場合は、解像度が自動で高くなることはありません。

例えば、フルHDの映像を4Kのプロジェクターで投影しても、投影される映像はフルHDのままです。逆に、フルHDの映像をHDのプロジェクターで投影してしまうと、投影される映像はHDに落ちてしまいます。

プロジェクターの標準解像度が高いほど、さまざまな解像度の映像が、劣化せずに投影できます。標準解像度の高いプロジェクターが1台あれば、その1台でさまざまな映像の解像度に対応できるので、安心感がありますね。

しかし、解像度が高いプロジェクターは、その分価格も上がりやすく、サイズも大きくなります。あくまでも自分の用途に必要な範囲で選ぶのがおすすめです。

FunLogyのプロジェクターの解像度は以下の通りです。

  標準解像度 対応解像度
FunLogy HOME 1280×720 フルHD
FunLogy X-03 854×480 フルHD
FunLogy Plus2 1920×1080 フルHD
FunLogy Mini 854×480 フルHD
FunLogy Air 1280×800 4K
FunLogy Pro2 1920×1080 4K


解像度が大きく影響するのは60インチ以上の画面です。映画などを60インチ以上の画面で楽しみたいときには、1280×720ピクセル以上を目指しましょう。
ただし、60インチ以下の画面でも満足でき、ポータブルタイプのプロジェクターをいろいろな場所で使いたいといった場合には、800×600ピクセルでも十分です。

 

解像度を知って自分に合ったプロジェクターを選ぼう


いかがでしたでしょうか。
今回はプロジェクターの映像における解像度について、ご紹介しました。

解像度の高いほうが性能が良いのですが、高価ですし大きくなります。
用途に合わせて選びましょう。

FunLogyでは小型のものから高解像度のものまで、たくさんのプロジェクターをお取り扱いしています。興味があればぜひ【製品ラインナップ】もご覧ください。

解像度のことはなんとなく分かったけれど、プロジェクターには他にどんな要素があるの?という方は、よろしければこちらのチェックシートを見ていただくと、一通りご覧いただくことができます。

初めてプロジェクターを選ぶときの簡単チェックシート

初めてプロジェクターを選ぶときの簡単チェックシート

それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。
次回もどうぞよろしくお願いいたします。


FunLogy
カナ

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