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こんにちは、FunLogyの山川です。前回の記事【ワイヤレスイヤホンが繋がらない!5つの原因と対処法を紹介】は参考にしていただけたでしょうか。

イヤホンの機能の1つに「ノイズキャンセリング」というものがあるのをよく見かけるかと思います。完全ワイヤレスイヤホンの中にも、このようなノイズキャンセリングの機能を搭載した商品が多く販売されています。

この記事ではイヤホンのノイズキャンセリング機能の使い方と注意点、選び方についてご説明いたします。


ノイズキャンセリング(ノイキャン)とは

地下鉄の車内

ノイズキャンセリング機能とは、周囲の雑音を逆位相の音で打ち消して、イヤホンの使用中に聞こえてくる外音を低減する機能のことです。

アクティブノイズキャンセリング
例えば電車の中でイヤホンをつけているとき、耳には音楽の他に、電車の走行音や乗客の話し声が入ってくる状態が自然です。ノイズキャンセリングはこのような走行音や話し声といった、イヤホンの外側から聞こえてくる音に対して打ち消す音を発して、イヤホンが本来流している音楽などを聴きやすくします。ノイキャンという略語でも呼ばれることがあり、こちらのほうが、親しみがあるかもしれません。

何か特別な電波がイヤホンから発信されていると知って、不安になる方もいるかもしれませんが、ノイズキャンセリング機能による耳への影響はほとんどありません。

むしろノイズキャンセリング機能がないイヤホンの場合には、周囲の雑音などに合わせて本体の音量を上げてしまいがちで、結果的に耳への負担が大きくなる場合があります。ノイズキャンセリング機能のあるイヤホンであれば、いつも最小限の音量で音楽を楽しめるため、聴力の悪化を軽減できます。

耳栓としても使える

カフェで勉強する人

ノイズキャンセリング機能はイヤホンから音楽を流していない状態でも利用できるので、飛行機の中や電車の中など、騒音が大きい場所で集中したいときにも使えます。

周囲の雑音を打ち消して無音に近い状態にできるので、耳栓の代わりとして移動中に仮眠を取りたいときにも便利です。あくまで周囲の音を低減するというものなので、全く無音になるわけではなく、「サー」というホワイトノイズが乗ってしまう点には気をつけましょう。

しかしホワイトノイズには集中力を高める効果もあるので、勉強や読書などの際は、あえて取り入れてみるのもおすすめです。

ノイズキャンセリング機能の注意点

自転車で交差点を渡る人

ノイズキャンセリングは非常に便利ですが、注意点もあります。

ノイズキャンセリング機能は周囲にあるノイズを消してくれるだけでなく、多くの環境音も聴こえなくしてしまいます。そのため運転中やウォーキング・ランニング中は事故に気を付けましょう。クラクションなどの警笛や、人・自転車などが近づいてくる音、車の走行音も聴こえなくなります。

周囲の音を聴く必要のある場面では、ノイズキャンセリング機能はオフにするのがおすすめです。また、ノイズキャンセリング機能が付いているイヤホンの中には、「外音取り込み」という機能が合わせて付いている場合が多いです。

これはマイクで外部音を聞き取りイヤホンに流すという機能で、ノイズキャンセリングとは反対の機能になります。この機能があればイヤホンをしたままでも周囲の音を聴くことができ、レジでのやり取りなど、ちょっとした会話が発生するシーンにも便利です。


ノイズキャンセリングイヤホンの選び方

ノイズキャンセリングイヤホンの選び方

ノイズキャンセリングイヤホンの選び方についてご紹介いたします。次の5つの点から選んでいきましょう。

  • ノイズキャンセリングの種類
  • イヤホンの形状
  • 接続方式
  • 連続再生時間
  • 専用アプリ

 

1.ノイズキャンセリングの種類


ノイズキャンセリングには2つの種類があり、パッシブノイズキャンセリングアクティブノイズキャンセリングに分けられます。一般的にイメージされるのはアクティブノイズキャンセリングです。それぞれの特徴についてご説明いたします。

1-1.パッシブノイズキャンセリング


パッシブノイズキャンセリングとは、イヤホン自体の遮音性を上げることで周囲の騒音を物理的に聴こえなくする仕組みです。

例えばイヤホンと耳の間に隙間を作らない、密閉性の高い構造になっていたり、イヤーピースが耳に入る音を軽減する構造になっていたりするものを指します。

パッシブノイズキャンセリングのメリットは、イヤホン本体の形状によって雑音を軽減するので、ノイズキャンセリングだけを使用する(=耳栓として使用する)シーンであれば電源が必要にならず、バッテリー消費に影響がないという点です。
電源のオンオフに関係なく、身につけているだけで、急に発生した騒音に対しても遮音性を発揮します。大きな物音が苦手で、日常的に生活音を軽減したい方にもおすすめです。

1-2.アクティブノイズキャンセリング


アクティブノイズキャンセリングとは、周囲の雑音をマイクで集音し、それを打ち消す逆位相の音を発生させることで雑音を軽減する仕組みです。演算処理技術によって雑音を打ち消す、システム的なノイズキャンセリングを指します。

パッシブノイズキャンセリングでは除去しきれない雑音でも効率的に取り除くため、より静かな環境で音楽などを楽しむことができます。デメリットとしては、システムとしてのノイズキャンセリングを行うため電池の消費があり、バッテリーが少ない状態では使えなかったり、効果が弱まったりする可能性があります。

2.イヤホンの形状


ノイズキャンセリングの選び方として次に挙げられるのが、イヤホン自体の形状です。イヤホンの形状には大きく分けると、カナル型インナーイヤー型があります。

2-1.カナル型

カナル型ワイヤレスイヤホン

カナル型は耳栓のような形状で、イヤーパッドを耳の中に入れて装着します。密閉性に優れているので低音が聞こえやすく、周囲の雑音に対する遮音性も高いです。先端に付けるイヤーピースのサイズを自由に変えられるので、自分の耳に合わせてフィットするものを選べば、密閉性をより高めることができます。

2-2.インナーイヤー型

インナーイヤー型ワイヤレスイヤホン

インナーイヤー型は耳に引っ掛けるタイプのイヤホンで、標準的なイヤホンの形と言えます。カナル型のような圧迫感がなく長時間の使用に適しています。一方で、密閉性には劣るため周囲の雑音が聞こえやすく、自分の音が周囲に漏れてしまう「音漏れ」の可能性も高まります。

3.接続方式

ワイヤレスイヤホンをつける人

ノイズキャンセリングイヤホンの選び方の3つ目は、接続方式です。イヤホンの接続には無線有線の2種類がありますが、接続方式によるノイズキャンセリング機能への影響はあまりありません。

3-1.無線接続(ワイヤレス)


イヤホンとスマートフォンなどのプレイヤーを繋ぐ線がないのが、ワイヤレスタイプのイヤホンです。無線のイヤホンには、左右のイヤホン同士を繋ぐ線があるタイプと、左右のイヤホンがそれぞれ独立して全くコードがない 完全ワイヤレス のタイプがあります。

左右が一体になっているタイプは比較的バッテリーの容量が大きく、電力消費があるノイズキャンセリングに向いています。一方で、左右が線で繋がれていない完全ワイヤレスイヤホンの場合にはバッテリーが少ない傾向にあるので、ノイズキャンセリング機能を使う場合には十分な充電が必要です。

3-2.有線接続


無線に比べて安い有線タイプのイヤホンは、スマートフォンなどのプレイヤーに直接接続するので、音質を重視する場合にはおすすめです。

接続には3.5mmのミニプラグが一般的ですが、最新のiPhoneの場合にはイヤホンジャックが廃止されているので、Lightning端子に対応しているモデルもあります。自分の使用しているスマートフォンにイヤホンジャックがあるかどうかを確認してから購入しましょう。

4.連続再生時間

ワイヤレスイヤホンのケース

ノイズキャンセリングイヤホンを選ぶ4つ目のポイントは連続再生時間です。アクティブノイズキャンセリング機能はバッテリーを消費するため、いつの間にかイヤホンのバッテリー残量がなくなってしまう場合があります。

完全ワイヤレスタイプのイヤホンであれば、ケースに入れることで充電されるため、実質的な再生時間を伸ばすこともできます。イヤホン単体の連続再生時間と合わせて、ケース利用時の連続再生時間も確認しましょう。

5.専用アプリ

iPhoneとワイヤレスイヤホン

ノイズキャンセリングイヤホンを選ぶ5つ目のポイントは専用アプリの有無です。専用アプリではノイズキャンセリングの度合いを調整したり、外音取り込みの設定に加え、音質を調整したりできるといった機能があります。
すべてアプリがなくても本体で設定できる場合が多いですが、手元のスマートフォンで設定したい場合はあると便利になります。


ノイズキャンセリングイヤホンで音楽をよりクリアに


いかがでしたか?ノイズキャンセリングの機能についてと、ノイズキャンセリングイヤホンの選び方について理解できたと思います。移動中の利用に大活躍するノイズキャンセリング機能付きイヤホンを使って、より快適なオーディオライフを送ってください。


FunLogy
山川

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