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こんにちは、FUNLOGYの山川です。前回の記事【おすすめのマイク付きイヤホンとは?特徴と目的から製品を選ぼう】は、参考にしていただけましたか?
ワイヤレスイヤホンを使っていると、突然、Bluetoothに接続できなくなることがあります。接続のエラーは何の前触れもなくやってくるので、「さっきまで使えたのに、急に故障した!」と焦ってしまうかもしれません。
でも大丈夫。
Bluetooth接続が途切れるのは、イヤホンの故障ではありません。
この記事では、ワイヤレスイヤホンがBluetoothでスマートフォンに接続できない場合の、原因や対処についてご説明いたします。ワイヤレスイヤホン本体の修理や買い替えを検討するのは、以下のような対処を試してからにしましょう。
Bluetoothがつながらない原因と対処法
ワイヤレスイヤホンとスマートフォンが接続できないときには、いくつかの原因が考えられます。まずは、よくある原因を1つずつ確認していきましょう。
1.スマートフォンのBluetoothが「OFF」になっている
ワイヤレスイヤホンを利用するためには、スマートフォン側のBluetoothもONになっていなければなりません。
スマートフォンはタッチ操作のため、触ったつもりがなくても、ふとした際にBluetoothがOFFになってしまっている場合があります。まずはスマートフォン側のBluetooth設定を確認しましょう。
iPhoneとAndroidで操作が異なるので、それぞれご説明いたします。また、OSのバージョンによって多少操作が変わる場合もあるので、ここに記載の方法で確認ができなかった場合は、公式サイトなどのマニュアルを確認してください。
iPhoneの場合
iPhoneの場合はコントロールセンターと「設定」アプリでの操作ができます。わかりやすく状態を確認するためには「設定」アプリを開きましょう。
Bluetoothの項目がオンと表示されていれば、スマートフォン側のBluetoothが、他のBluetooth機器に接続できる状態です。右矢印をタップして表示されたデバイスの中で、ワイヤレスイヤホンのデバイス名が表示されていれば、スマートフォンがイヤホンの存在を認識している状態です。
正常に接続(ペアリング)されていれば、イヤホンは「接続済み」という表示になっているはずです。「接続済み」となっていない場合には、一度BluetoothをOFFにした後、再度ONにしてみましょう。
Androidの場合
Androidの場合も同様に「設定」アプリから接続を確認しましょう。設定を開き、接続済みのデバイスをタップします。すると現在接続されているデバイスの一覧が表示されるので、ここにワイヤレスイヤホンのデバイス名があるかを確認しましょう。
また「接続の設定」をタップし「Bluetooth」をタップします。ここでBluetoothがONになっているかを確認しましょう。OFFになっている場合は、ONにすることでBluetooth接続ができます。
2.機器をペアリングできていない
ワイヤレスイヤホンとスマートフォンを初めて接続する際には「ペアリング」という作業が必要ですが、このペアリングができていないとうまく接続できません。
ペアリングの方法はワイヤレスイヤホンの機種によって様々ですが、主にメインボタンを長押しするといった方法で接続できます。機種ごとのペアリング方法は説明書に必ず記載があるので、初めて使う前に確認しましょう。
スマートフォンのBluetooth画面にワイヤレスイヤホンのデバイス名が表示されるようになれば、ペアリングが設定できている証拠です。デバイス名がない場合は、もう一度ペアリングの操作をしてみましょう。
ペアリングは何かの拍子に外れてしまったり、別の機器とペアリングする際に手動で外したりする場合もあるので、特に操作した覚えがなくても確認してみることをおすすめします。
3.機器との距離が離れている
Bluetoothは、近距離無線規格と呼ばれます。これは名前の通り、近くにある機器同士を無線で接続する規格だということです。そのため機器同士が離れすぎていたり、間に壁や扉などの障害物がある場合には、うまく接続できない場合があります。
多くのワイヤレスイヤホンのBluetooth規格は【Class2】と呼ばれるもので、約10mまで通信が可能となっています。しかし前述の通り、障害物などが挟まるとこの距離は縮まります。
クリアな音質で通信ができ、はっきりと聞き取れるのは、5mほどと想定しておくと間違いがないでしょう。
機器同士の距離がこれ以上離れている場合には、近づけてみてください。
4.機器のバッテリーが切れている
ワイヤレスイヤホンは充電式のため、バッテリーが切れていると接続できません。また、ワイヤレスイヤホンのバッテリー残量が少ないとき、一度接続できてもすぐに切れてしまうという場合があります。
一度、満充電まで充電をしてから、再度接続の確認をしてみてください。
5.電波が干渉している
ワイヤレスイヤホンが使用しているBluetoothの周波数帯域は、他の家電製品などと同じ周波数帯の電波です。そのため、例えば電子レンジを使用していると、ワイヤレスイヤホンの接続が突然切れてしまう、音声が突然聞こえにくくなるなどの障害が起きる場合があります。
このようなときには、電子レンジなどの機器を使用している場所から、少し離れた場所でワイヤレスイヤホンを使うようにしましょう。
また、駅やショッピングセンターなど、人の多い場所でも繋がりにくくなる場合があります。これは他の人が使用しているワイヤレス機器と、手持ちのワイヤレスイヤホンの電波が干渉してしまうためです。
ほとんどのワイヤレスイヤホンは周波数ホッピング(FHSS)と呼ばれる機能を備えていて、使用している2.4GHz帯(2400〜2483MHz)に1MHz刻みで79のチャネルを設けて、他の人の電波と干渉しないように調節されています。
大抵の場合はこの機能のおかげで他の機器とは干渉しないようになっていますが、それでも同じ電波を利用する人が多すぎる場合には、混線が避けきれず、音飛びや接続不良といった現象が起きてしまうこともゼロではありません。
このような場合には、一度混雑している場所を離れて、人の少ない場所で接続し直してみましょう。
これらの原因に当てはまらない場合
スマートフォンのBluetooth設定がオンになっている、ワイヤレスイヤホンとのペアリングができている、ワイヤレスイヤホンとの距離が離れていない、バッテリーは充分に充電されている、電波が干渉する機器がない、といった原因不明の場合には、一度設定を初期化してみるのが効果的です。
ワイヤレスイヤホン側の設定を初期化する
まずはワイヤレスイヤホンの設定を初期化しましょう。この作業であらかじめイヤホン側に設定していた情報はリセットされてしまうので、再設定するのを忘れないようにしましょう。
イヤホン側にできる設定はあまりありませんが、ペアリングするスマートフォンなどの機器設定、イコライザーなどの音質設定、ボタンの割り当てなどがリセットされます。
ワイヤレスイヤホンの初期化方法は機器ごとに違うので、説明書や公式ホームページなどで確認しましょう。多くの機器はリセットボタンの長押しなどで可能です。
スマートフォン側のBluetooth設定を初期化する
ワイヤレスイヤホン側の設定を初期化したら、スマートフォン側でもワイヤレスイヤホンとの接続を解除します。Bluetoothの設定を開き、ペアリングを削除しましょう。
ワイヤレスイヤホンが再びペアリングモードになったら、改めてスマートフォンのBluetooth設定から機器の登録をします。ここで再度ペアリングできれば成功です。
それでも直らない場合は修理を依頼しましょう
ワイヤレスイヤホンの接続エラーは、多くの場合、今日紹介した方法のいずれかで解消できます。しかし、ここに記載した方法を試してみても改善が見られない場合には、ワイヤレスイヤホン本体の修理が必要な可能性が高いので、メーカーのサポートへ連絡してみましょう。
トラブルがあった際の連絡先は、説明書や公式ホームページに記載があるので、そちらへ連絡します。サポートへ連絡する際にも、事前に接続のし直しなどを一通り試してあると、修理の話がスムーズに進むかと思います。
トラブルは突然やってくるので、あらかじめ対処法を知っておけば、その場で解決できることもたくさんあります。焦らず、驚かず、快適にワイヤレスイヤホンを使ってくださいね。
それでは、次回もどうぞよろしくお願いいたします。
FUNLOGY
山川