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こんにちは、FunLogyのカナです。
前回の製品ブログはお楽しみいただけましたでしょうか?

製品ブログ(1):3分で分かる!製品の旅
製品ブログ(1):3分で分かる!製品の旅


製品が製造されてから皆様のお手元に届くまでのストーリーをご紹介し、FunLogyの製品について、より深く知っていただく製品ブログ。

第2回にあたる今回は「製品が生まれるところ」のひとつである、FunLogy X-03の製造工場のスタッフにインタビューを行いました。

FunLogy X-03製造工場マネージャー・MIKE

営業マネージャーのMIKE

■営業マネージャー:MIKE

■FunLogyからの参加者

インタビュアー トクオカ
主なインタビュアー:トクオカ

記事作成 カナ
記事作成:カナ
その他撮影など:平良

工場について


トクオカ:こんにちは、今日はオンラインインタビューを受けてくれてありがとうございます。
MIKE:よろしくお願いします。
トクオカ:今日はオフィスからですか?
MIKE:そうです。いつもこの深センにあるオフィスで仕事をしています。
トクオカ:工場も深センですよね。簡単に紹介していただいてもいいでしょうか?
MIKE:はい。私たちは中国・深センで、プロジェクターなど電子機器の製造を手掛けて15年になる企業です。中国国内の他、EU、アメリカ、日本にお客様を持ち、開業当初から製品の製造と海外輸出を事業の中心にしています。

オフィスでインタビューに応じるMIKE

MIKE:企業理念は「最高の品質で社会に貢献、勇敢に実践し大胆に創造し続ける」。特に力を入れている部分としては、製品のデザイン性、機能性の追求、カスタマーサポートの充実です。
トクオカ:カスタマーサポートもですか。
MIKE:はい。サポートに力を入れることで、お客様により良い体験をしていただき、結果として製品にも満足していただくことができる。品質の追求とカスタマーサポートの充実は切り離せないものです。
トクオカ:なるほど、確かに。FunLogyの考え方とも似ている気がしますね。親近感が湧きます。

製造現場について


トクオカ:MIKEは営業マネージャーですよね。実際の製造工程に立っていたことはありますか?
MIKE:いえ、私は入社当初からセールス部門におりますので、製造現場での作業経験はありません。現場にはむしろ、創立者がよく行っています。
トクオカ:創立者?会社の創立者自らがということですか。
MIKE:そうです。私たちの会社の創立者は、元々エンジニアだったのです。なので今でも製造の現場が気になるようで、よく足を運んでいます。工場には常に工場長がおりますが、こちらはかつて台湾の工場で生産・管理を学んだ者です。彼と創立者の二人を中心に、製造のチームは回っております。
トクオカ:経験豊かな二人が工場を直接管理しているということですね。とてもいいですね。

オンラインインタビューに臨むトクオカ

MIKE:はい。弊社ではエンジニアも、他社で5年以上の経験を積んだ人材を積極的に採用しています。構造や基盤の設計など、精密機械には複雑な設計が必要になりますので、彼らの経験は非常に心強いです。

トクオカ:確かにFunLogy X-03の回転するレンズの構造などは、経験者でないと設計が難しいかもしれませんね。ちなみにこの回転というギミック、設計段階ではどういった用途をイメージして作られたものですか?

FunLogy X-03のレンズを縦横それぞれに向けたところ
MIKE:本体を動かさなくても、正面であったり天井であったり、色々な場所に投影できる。座って観るだけではなく、横になっていても使えるプロジェクターがあったら良いなと思ったことがきっかけですね。
トクオカ:確かに、横になったまま観られると寝室での使い道が広がりますよね。寝る前に映画を観たり、子どもを寝かしつけるときに使ったり。一人の時間も、家族の時間も広げてくれるギミックだと思います。MIKEもこのプロジェクターを使ったことがありますか?
MIKE:ええ、よく使っていますよ。私には家に、もうすぐ2歳になる子どもがいるので、週末や夜はよく一緒に動画を観ます。先ほどトクオカが言ったように、寝かしつけるときにも。
トクオカ:いい時間ですね。
MIKE:そうですね。あとは仕事でも時々使っています。お客様の元へ訪問するときに持っていきますね。OSとバッテリーを搭載しているので、データをしっかりと充電した本体に入れておけば、訪問先でPCや電源を繋ぐ必要がない。お客様の手をお借りすることなくプレゼンの用意ができるので、使いやすいと感じます。
トクオカ:臨機応変なプロジェクターですよね。日本でも平日は仕事で使い、休日は家庭で使ったりキャンプに持っていったりという話をよく伺います。
MIKE色々な場面に対応できるというのはFunLogy X-03のひとつの強みではないかと思っています。回転するレンズがその幅をより広げていれば良いなと。

片手に収まるコンパクトなFunLogy X-03

トクオカ:素敵なギミックだと思います。ただ、この小さなボディにそういったギミックを追加していくと、設計だけではなく組立の作業もかなり複雑化しませんか?
MIKE:その通りです。FunLogy X-03の中はかなり複雑な構造になっています。回転するレンズは特に間違いが許されないパーツであることはご想像がつくかと思いますが、チップの周辺もダストが入らないように製造する必要がある。何かと気を配る部分は多いですね。
トクオカ:結構神経を使う作業になりますよね。技術も必要です。写真を拝見しましたが、組み立ては人力ですよね。

factory-02
MIKE:そうです。
トクオカ:人の手で行うとなると、スタッフの習熟度の違いや得意・不得意というものがどうしても出てくると思うのですが、その辺りはどう解決しているのでしょうか。
MIKE:はい。その点については、組み立てのステップを細分化することで対応しています。1台を始めから終わりまで組み立てようと思ったら複雑な作業ですが、細分化すれば覚えるべきことも、注意すべきポイントも減らすことができる。一人のスタッフが行う作業は、基本的にひとつだけと決めています。そのほうがスタッフにも負担が少ないですし、上達も早い。一人に1台を任せるよりも、均一な品質の維持ができるようになります。
トクオカ:なるほど。スタッフにとっても製品にとっても効率のいい方法ですね。
MIKE:そうです。さらに工場内では、管理スタッフと呼ばれる者が常に様子を見て回っています。彼らは作業スタッフの組み立てをチェックし、何か間違っていることや困っていることがあれば、すぐに気づいて声をかけます。
トクオカ:分からないまま一人で作業をさせない環境も大切ですね。

factory-03
MIKE:ええ。人の手での作業についてはそのように、色々と工夫を。施設自体の環境面で言えば、まず製品ごとにラインを分けているのですが、その中でもさらにプロジェクターの中心部とチップには特別なラインを設けています。環境からダストが入らないように整えているんです。
トクオカ:FunLogy X-03は、確かにダストに関する問題がほとんど起こりません。施設と人、どちらも揃って初めて良くなるのが品質なんでしょうね。販売する側としては当たり前に守らなければならない、けれど製造してもらう側としては決して当たり前と思ってはいけないものだなとつくづく感じます。

棚に並んで投影テストを受けるプロジェクター

MIKE:どうもありがとうございます。もうひとつ、せっかくですから組み立て後の製品について。この写真を見てくれませんか。
トクオカ:これは……、プロジェクターがずらりと並んでいますね?
MIKE:映像テストを行うところです。投影が問題なく行えるかどうか、ここで8時間の連続テストをします。
トクオカ:8時間ですか!映画4本分くらいありますね。
MIKE:ええ。すべての個体は、出荷までに最低でも3回のテストを受けます。組み立てが一定の段階まで到達したときと、完成したとき。さらに出荷の直前です。
トクオカ合計24時間ですか。丸一日ぶんですね。
MIKE:この試験によって、出荷時の初期不良率を最低限に保つ努力をしています。また、発注企業様からの希望があれば第三者を入れて、さらにテストを行っていただくことも可能です。
トクオカ:そんな希望にも応えられるんですか。製造環境に自信がある証ですね。

デザインへのこだわり


トクオカ:複雑な設計・製造というお話が出ましたが、デザインにも品質やサポートと並ぶこだわりを持っていると言っていましたね。
MIKE:はい。
トクオカ:FunLogy X-03のような小型のプロジェクターを製造する上で、デザインにもこだわるというのは、構造的に難しい部分も多いのではありませんか?

インタビューに臨む平良

MIKE:仰る通りです。これについては設計前、デザインの段階で、アイデアをできるだけ細かく詰めておくことが開発をスムーズにします。例えばFunLogy X-03の場合、まず第一に回転するレンズ。次にスタンドがなくても使えること。バッテリーを搭載することなどを条件として、エンジニアに設計を依頼しました。
トクオカアイデアを詰めていく段階で意識していることはありますか?
MIKE他社との差別化と、その差別化が実際の機能性の良さに繋がっていることです。一目で違いを感じられるデザインであることは重要ですが、そこに実際の機能性が伴わないものは、やはり良いものとは思われません。
トクオカ:デザインと機能、どちらか片方に偏らないことが大切ですね。内部もしっかり設計されているから、後の改良もスムーズにできると。

インタビューに臨むカナ

トクオカ:先ほど日本以外にもEU、アメリカなどに製品を輸出していると言っていましたね。OEMによる製品改善の内容には各国の特色が出るかと思いますが、その辺りはいかがですか。
MIKE:ええ、国ごとにユーザーの求めるポイントには違いが感じられます。まず中国国内。海外輸出ほどではないのですが、国内にも顧客がいます。彼らはコストパフォーマンスを重視します。
トクオカ:なるほど。EUやアメリカはどうですか?
MIKE:EUやアメリカのユーザー様は、製品の個性を重視する傾向が感じられます。私だけの特別な1台、と言えるデザインです。
トクオカ:プロジェクターにも自分らしさをということですね。
MIKE:そうです。日本のユーザー様にもその傾向はありますが、どちらかというとデザインよりも品質を第一にされる方が多い印象です。品質ありきのデザインと言うのでしょうか。FunLogyからの改善の提案も品質、機能に関するものが多く、エンジニアにとっても参考になる意見をよくいただいています。
トクオカ:いつも意見をすり合わせていただいてありがとうございます。先ほど製品については「デザイン」「機能性」「サポート」の3つに特に力を注いでいると伺いました。そう考えると、御社は中国国内よりもEU、アメリカ、日本のカスタマーとの需要がマッチしているんですね。海外輸出のほうが多いというのも頷けますね。
MIKE:そうです。私たちは私たちの企業理念にマッチする顧客に製品を提供することも大切にしています。同じ理由で東南アジアともあまり取引がありませんが、手を広げることだけが良いとは思いません。

価格競争からの離脱を求めて


カナ:お話を伺っていると、デザインに対する熱意というものを非常に強く感じます。なぜそんなにデザインを意識するようになったのでしょうか?きっかけはありますか?
MIKE:はい。これは日本の皆様も知っていると思いますが、一昔前の中国の製品というのは、いわゆる「メイドインチャイナ」、量産品のイメージが強くありました。デザインも機能も似通った製品が大量に生産され、すべての企業は価格の安さで競い合っていました。

大量生産されたものを買う中国の買い物客

MIKE:結果から言えば、価格を安くするという競争は、誰も幸せにしません。コストを抑えることには限界があり、限界を超えて抑えようとすれば品質を落とすことでしか対応できなくなります。顧客は安価にものを手に入れることができますが、安くても満足できないものができあがる。結果として、顧客が満足しないものは売れず、製品が売れないので会社も長続きしません
カナ:悪循環ですね……
MIKE:そうです。私たちはこの循環から離脱しなければなりませんでした。先ほど、弊社は深センで15年になる企業だとお話ししたことを覚えておいででしょうか。
カナ:ええ。
MIKE:日本の皆様にとっては、この15年という数字はそれほど特別なものに感じない。むしろ比較的、新しい企業だと思われたかもしれません。けれど価格競争を繰り返し、新興の企業が現れては潰れていく、そういうことを繰り返していた中国では、私たちは決して歴史の短くはない会社なのです。
カナ:そうなのですか。
MIKE:価格競争からの離脱を選択していなければ、ここまで続けることは難しかったでしょう。安さで競う他社との差別化のため、私たちは価格ではなく、デザインと品質という目標を立てました。私たちの製品は、中国国内の価格帯で言うと、中の上です。決して安くありません。でも、目に留まるデザインと安定した品質で、長く使ってもらえる製品。そういうものを作りたいと思っています。信頼のおける製品は、企業そのものへの信頼にも繋がりますから。

MIKEの指示を受けて本体をチェックするエンジニア

カナ:企業が長く続くということは、働く人にとっても良いことですからね。まさに悪循環からの離脱と言えますね。
MIKE:ええ、そうです。
カナ:実は弊社では、お客様からの製品へのレビューにスタッフが直接返信をしています。その中でFunLogy X-03について、こんなレビューをいただいたことがありました。『高い買い物なので勇気がいったが、このプロジェクターを選んで本当に良かった』と。
MIKE:そんなメッセージが。
カナ:はい。今日こうして製品1台1台の背景にあるこだわりを聞いて、FunLogy X-03にこのようなメッセージが寄せられた理由が、本当に理解できるなと。
MIKE:素敵なフィードバックをいただけて光栄です。中国の顧客というのは、私たちも含め「メイドインジャパン」というと、それ自体をもはやブランドのように信じている。私たちもそのような信頼性を得る企業になりたいと思って、日々活動しています。非常に嬉しいメッセージでした。

これからの私たちについて


トクオカ:さて、そろそろインタビューも終わりに近づいてまいりました。最後にこれからのFunLogy、これからの日本のカスタマーとの展開についてお話しを聞かせてください。
MIKE:ええ、もちろん。
トクオカ:ずばり、これからのFunLogyに期待していることはなんでしょうか?

MIKEPRですね。2018年に展示会で出会い、取引が始まってからというもの、私たちはコミュニケーションとディスカッションにより、関係も製品もより良いものに育ててきたと思っています。こうして良いものになったFunLogy X-03を、たくさんの日本の方が知ってくれたら私も嬉しいです。

工場のMIKEとFunLogyのスタッフ

トクオカ:力を尽くします。
MIKE:もちろん、私たちから協力できることがあればいつでも言ってください。こういう機会をまた設けるのも、お互いに色々な話ができていいかもしれません。
トクオカ:普段はなかなか、話しているようでも話す機会のないことも多いですからね。FunLogy X-03はもちろん、これからも大切に販売を続けていきたいと思っています。その他にMIKEの目から見て、今後日本のカスタマーに提供していきたい製品というのは何かありますか?
MIKE引き続き、小型プロジェクターをぜひと考えています。FunLogy X-03とはまた違った特徴のあるようなものを。体感ですが、日本のカスタマーは他国よりも小型プロジェクターへの興味が強いようです。家の中での時間というものを大切にしている方が多く、自宅で過ごす時間を豊かにしたい気持ちが強いように見受けられる。
トクオカ:ああ、あるかもしれません。私もその気持ちはありますね。
MIKE:昨今はコロナの影響もあり、ますます「家の充実」が意識されるようになっています。携帯性がよく、家の中でも使ったりしまったり、気軽に取り扱えるようなプロジェクターの需要が続くのではないかと。
トクオカ:そうですね。日本という国は土地が小さいですから、欧米諸国と比べて家や部屋の規格そのものが小さいともよく言われます。小型で良いもの、というのが好まれるのは自然なことかもしれませんね。

トクオカ:最後に、このインタビューを読んでいる日本のカスタマーへ。何かメッセージをお願いします。
MIKE:はい。

FunLogy X-03を手にしたMIKE

MIKE:日本のFunLogyカスタマーの皆さん、私たちの作ったプロジェクターはもう使っていただいていますでしょうか?私たちはこのように、中国・深センからプロジェクターを造って届けています。私たちはもちろん、日本のことをたくさん調べて製品を作りますが、やはり海を挟んで中国にいると、皆さんの声は日本にいるほど届いてくるわけではありません。ぜひFunLogy X-03に、ご意見やご感想を聞かせてください。私たちはFunLogyを通してそれを知り、きっとまた製品をより良くしていくことができるでしょう。

トクオカ:ありがとうございます。必ずまた伝えます。今日は本当にありがとうございました。
MIKE:こちらこそ、ありがとうございました。ぜひまたこのような機会を設けてもらえたら嬉しいです。

インタビューを終えて


以上が今回のインタビューとなります。実に1時間半、たくさんの話を聞かせてもらいました。
「自分たちが使っている製品のことを、お客様にもっと知ってもらえたら」
そう思って始めたインタビューでしたが、私たちもまだまだ、知らないことがたくさんあって、あっというまの1時間半でした。

FunLogy X-03をお持ちの皆様、いかがでしょうか?
少し、FunLogy X-03のことがこれまでとは違って見えてきたでしょうか。

他のプロジェクターやスピーカーをお持ちの皆様、ご自分の製品に興味が湧いたでしょうか?
現在、他の製造工場にもインタビューを依頼中ですので、もしかしたら皆様のお手元の機種も、いずれご紹介できるかもしれません。

何か届けたいメッセージが浮かんできた方は、ぜひ今の率直な気持ちをそのまま、こちらのフォームからお送りください。

【ご意見・ご要望フォーム】

私たちから工場の皆さんへ、お届けさせていただきます。

次回はこうして製造された製品が海を越え、日本に届けられるまでの様子をご紹介予定です。
どうぞよろしくお願いします。


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FunLogy X-03 / 小型プロジェクター

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