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こんにちは、FUNLOGYの山川です。前回の記事【通話ができるイヤホンの仕組みとは?5つの選び方も紹介】は参考にしていただけたでしょうか。
これまでの記事でも何度か触れてきましたが、完全ワイヤレスイヤホンは左右のイヤホン同士を繋ぐケーブルがなく、動きを制限されない快適さが魅力です。ケーブルがドアや服に引っかかってしまったり、バッグの中で絡まってしまったりする心配がないため、通勤電車やスポーツのお供など、さまざまな場面で活用されます。
ただしケーブルがないため、紛失しやすいという一面も。
この記事ではワイヤレスイヤホンをなくしてしまったときの対処法と、なくした部品ごとの対策についてご紹介いたします。
★この記事でわかること
- ワイヤレスイヤホンをなくしたときはアプリで探せる可能性がある
- 片耳だけの紛失にはサポートを用意しているメーカーが多数
- 追跡機能付きのイヤホンで初めから紛失対策をする手もある
ワイヤレスイヤホンをなくしたときに探す方法
ワイヤレスイヤホンを探す方法として、まず初めに試したいのはアプリを使用する方法です。
iPhoneの場合には事前に専用のデバイスを登録しておくと、そのデバイスを紛失した際に探せる機能があります。Apple社の製品に限る機能のため、それ以外のワイヤレスイヤホンには利用できません。その場合、Appleが提供しているもの以外にもBluetoothを利用してデバイスを探せるアプリがあります。
Bluetoothを見つけるアプリとは
ワイヤレスイヤホンはBluetoothを利用してスマートフォンとの接続をしています。この特性を利用して、Bluetoothの強度を可視化するアプリでなくしたイヤホンを見つけることができる場合があります。
なくしたと思われる場所の近辺を、アプリを使いながら移動して、Bluetooth強度の強い場所を見つけられれば探すべき場所を特定できます。この方法はワイヤレスイヤホン以外にも、Bluetoothで接続している機器であれば何にでも応用できます。
弱点としては、見つけられるのはイヤホンの電源が入っている場合に限るということです。なくしたときにすぐ探さないと、充電が切れて見つけることが不可能になります。紛失から日数が経ってしまった場合などには向いていません。
シーンやなくしたものによる対応
ワイヤレスイヤホンをなくしやすい場所は、家の中や外出先、旅先などさまざまです。また、ワイヤレスイヤホンは左右それぞれのイヤホンとイヤホンケースという合計3つの部品があるので、どの部品をなくしたかによっても取れる対応が異なります。
なくした場所や部品に応じて、おすすめの対応をご紹介します。
1.家の中でなくした場合
家の中でワイヤレスイヤホンをなくす場面は、外出の前後、特に帰宅直後にありがちです。耳から外して、鍵を閉めたり手を洗ったりする間に、うっかり普段は置かない場所に置いてしまうパターンです。
対処1.洋服やカバンの中を探す
まずは洋服のポケットやカバンの中を探しましょう。ワイヤレスイヤホンが転がっていないでしょうか。片耳だけがポケットの奥に入り込んでいるパターンは多いので、ポケットも裏返して、しっかり確認してみましょう。
対処2.大きな音を再生する
スマートフォンなどとBluetooth接続した状態でなくしたのであれば、大音量で音楽などを再生してみましょう。音のする方向でイヤホンの大体の位置が把握でき、探しやすくなります。
2.旅先でなくした場合
家の中以外に多いのが、旅先でワイヤレスイヤホンをなくすパターンです。旅先でなくしてしまうと十分に探す時間がなかったり、戻れない場所に落としてしまった可能性があったりと、発見できる可能性は家の中より低くなります。
どのような対処が取れるでしょうか。
対処1.落とした可能性のある場所へ連絡する
宿泊したホテルや訪れた施設などへ連絡してみましょう。現地で拾得物として保管してくれている場合があります。ホテルの場合にはベッドの裏など思わぬ場所に落ちていて、出発後の清掃で発見されている可能性もあります。心当たりがなくても連絡する価値はあるでしょう。
対処2.追跡機能搭載のイヤホンを使う
よく物をなくす人は、あらかじめ追跡機能を搭載したイヤホンを購入する方法もあります。追跡機能はなくしたときに見つけにくいというワイヤレスイヤホンのデメリットを補う機能で、GPSが搭載されていたり、Bluetoothによる位置情報検出ができるようになっていたりします。
具体的にはアプリへ機器を登録し、なくしたときにはスマートフォンから位置を確認できるという仕組みです。追跡機能はBluetoothを見つけるアプリと違い、イヤホンに電源が入っていなくても検出できる場合が多いため、かなり実用的な機能で発見率が高まります。
3.片耳だけなくした場合
シーンだけでなく、なくした部品によってもできる対策が異なります。イヤホンの片耳だけをなくした場合には、メーカーの保証、片耳だけ購入、その他のサポートがあります。それぞれに説明します。
対処1.メーカーの保証制度を利用する
片耳の紛失については、多くのメーカーが保証対象としています。紛失に限らず水濡れや落下による破損も「片耳だけ使用できなくなった」という保証の対象になるので、あらかじめ説明書や保証書などを確認しておきましょう。
ただし、保証の範囲内でも有償になる可能性はあります。5,000円から15,000円程度の費用がかかる場合が多いです。
対処2.片耳だけ購入する
保証によるサポート以外にも、片耳だけを購入することができるメーカーもあります。新しく買い直すよりも安価で無駄がない場合が多いので、再度一式を買い直す前に、片耳だけ購入ができないか確認してみるのがおすすめです。
対処3.その他のサポートによる対応を受ける
その他のサポートとして、残ったイヤホンとケースを郵送して新しい機種と交換してもらうパターンがあります。これはケースとイヤホンのペアリングが固定されている場合が多く、片耳だけ追加してもケースに検出されないためです。
新品の別機種をもらう形になるので、価格はメーカーによって差が出ます。
4.両耳ともなくした場合
イヤホンを両耳ともなくしてしまった場合には、メーカー保証を受けられない可能性が高いです。一式を新しく買い直す必要があります。両耳をそれぞれ購入することができる場合もありますが、一式での買い直しと値段が変わらない可能性が高いです。割り切って買い直すか、新しいモデルなどに買い替えてしまうのがよいでしょう。
5.ケースをなくした場合
イヤホンではなく、ケースをなくした場合はメーカーの保証対象外であることが多いです。ただし、こちらは充電器という役割でイヤホンの付属品に当たるため、保証ではないものの個別の販売を受けられる可能性はあります。スマートフォンの充電器だけが購入できるのと同じです。
メーカーでの個別販売が受けられなかったり、緊急で充電をしないとならなかったりする場合には、汎用性のあるイヤホンケースを購入することでも充電は可能です。自分の使用しているイヤホンとケースに互換性があるかどうか、対象外ではないかどうかなどの点を確認してから購入しましょう。
純正のものより安価に済み、家電量販店などで買えて助かる場合が多いですが、不具合があったり万が一の故障が発生したりした際に、イヤホンのメーカー保証が受けにくくなる点には留意が必要です。
ワイヤレスイヤホンをなくす原因と対策
このように、ワイヤレスイヤホンをなくしてしまうと面倒なやりとりをしなければならず、イヤホンが高額であればあるほどなくしてしまったときのショックは大きいでしょう。ワイヤレスイヤホンをなくす原因と、なくさないためにできる対策をまとめてご紹介します。
ワイヤレスイヤホンをなくす原因
ワイヤレスイヤホンをなくす原因として挙げられるのが、入れ場所・置き場所を決めていないという点です。ワイヤレスイヤホンは小型でどこにでも入ってしまうため、カバンに入れるとすぐにわからなくなってしまいます。
そのためポケットの中やポーチの中など、決まった場所に入れるように心がけましょう。使用しないときは充電ケースに入れる習慣をつければ、充電切れも防げます。
デバイス紛失に対応した保険もある
ワイヤレスイヤホンが高額な場合や、なくしてしまうことに不安がある場合は、デバイス紛失に対応した保険に加入する方法もあります。月額いくらかの保険料で、ワイヤレスイヤホンを始めとしたさまざまなデバイスの紛失時に保険料が支払われるというものです。
スマートフォンやスマートウォッチにも適用されるものが多いので、多数のデバイスを使用している方にはおすすめできるかもしれません。
ワイヤレスイヤホンをなくしたときは焦らずに対応を
いかがでしたか?イヤホンをなくした場合の対応や、メーカーの保証範囲などについて理解できたと思います。よくものをなくす方はあらかじめ保証のあるメーカーから購入したり、追跡機能を持ったイヤホンにしてみたりと、紛失の前にも工夫ができるといいですね。
それでは、次回もよろしくお願いいたします。
FUNLOGY
山川