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こんにちは、FunLogyのカナです。

プロジェクターを選んでいると、目にすることのある【超短焦点プロジェクター】という言葉。
プロジェクターのタイプのひとつだな、ということはなんとなく想像がついても、実際にどんな機能を備えたプロジェクターなのでしょうか?

超短焦点プロジェクター FunLogy Air超短焦点プロジェクター FunLogy Air

例えばこちらの製品が超短焦点プロジェクター。
普通のプロジェクターと何が違うのでしょう?



超短焦点プロジェクターには、その名の通り「超短焦点」という特性があり、この特性が必要か不必要かは、プロジェクターを選ぶ上でとても大切なポイントになります。

あなたの思い描いている「プロジェクターのある生活」、もしかしたら「超短焦点プロジェクターのある生活」かもしれません。
イメージ通りに使えるプロジェクターを選んでいただくため、今日は超短焦点プロジェクターについて、ご紹介していきます。

 

超短焦点プロジェクターとは?

オーロラを投影する超短焦点プロジェクター FunLogy Air
超短焦点プロジェクターとは、名前の通り「焦点距離がとても短いプロジェクター」です。
正確には「短焦点プロジェクター」の仲間であり、短焦点プロジェクターの中でも特に短い焦点距離(0~30cmほど)で、100インチ前後の大画面が映し出せるものを、超短焦点プロジェクターと呼んでいます。

ではこの焦点距離が短いとは、どういう意味でしょうか。


プロジェクターの焦点距離とは


プロジェクターは光によって、映像を壁やスクリーンに投影します。
映像はプロジェクターと壁やスクリーンの距離が遠くなるほど大きくなり、近くなるほど小さくなっていきます。

このプロジェクターと壁やスクリーンの間に生まれる距離を「焦点距離(または投影距離など)」と呼び、プロジェクターと投影面の間にできるスペースのことを指すと思っていただいても良いでしょう。


焦点距離の長さはプロジェクターによって異なりますが、通常のプロジェクターですと、投影画面の大きさごとに、大体これくらいの距離が必要になります。


50インチ:約150cm

100インチ:約300cm
150インチ:約430cm


プロジェクターを高い位置に設置できる場合には、レンズと投影面の間に座っても人影が映り込まないので、この距離が確保できれば問題ありません。
低い位置に置く場合には、プロジェクターの後ろから映像を観る形になるので、この距離のさらに後ろに、人が座ったり横になったりできるスペースが必要ということになります。


短焦点(超短焦点)プロジェクターと普通のプロジェクターの違いとは?


短焦点プロジェクターは、この焦点距離がとても短い特性を持ったプロジェクターです。中でも超短焦点と呼ばれるものは、焦点距離をほとんど必要としない機種になります。

例として、こちらの2機種をご覧ください。

FunLogy HD


FunLogy Air


FunLogy HDは、通常のプロジェクターです。100インチの画面を投影するためには、プロジェクターを壁やスクリーンから300cm程度離していただく必要があります。

FunLogy Airは、超短焦点プロジェクターです。同じ100インチの画面を、壁からわずか15cm程度の距離で投影することができます。

通常のプロジェクターと超短焦点プロジェクターで焦点距離を比較した図

これが超短焦点プロジェクターと、通常のプロジェクターの違いです。


短焦点プロジェクター?単焦点プロジェクター?


超短焦点プロジェクター、短焦点プロジェクターについて検索していると、【超単焦点プロジェクター】【単焦点プロジェクター】という検索候補が出てくる場合があります。
結論から言ってしまうと、プロジェクターの場合は、ほとんどが超短焦点プロジェクターの誤りです。

カメラのレンズ
「単焦点」とは主にカメラのレンズに使われる用語で、焦点距離を変えるズーム機能がないレンズのことを指します。
焦点距離が長いか短いかという話とは、少し違います。

プロジェクターにもレンズが使われており、どちらも焦点の話なので、このような表記が広まったのかと思いますが、焦点距離の短いプロジェクターを探すならば、正しくは短焦点プロジェクター
思うように製品が見つからないな……と思ったときは、誤変換をしていないか確認してみてくださいね。

 

超短焦点プロジェクターのメリット・デメリット


超短焦点プロジェクターは焦点距離が短く、壁の近くに置いて投影ができるもの、ということがお分かりいただけたかと思います。

でも、壁の近くへ置けるかどうかということの、何がそんなにプロジェクター選びに重要なのでしょうか?
また、通常のプロジェクターにない特性があるというのなら、迷ったら超短焦点プロジェクターにしておけば良いのではないでしょうか?

ガッツポーズで喜ぶ男性

とりあえず、超短焦点で!


初めて聞いたときは、私もそう思いました。でも超短焦点プロジェクターと通常のプロジェクターは、どちらがより良いと一概におすすめできるものではありません。
「どちらが自分の使い方や環境に合っているか」が大切です。

ここでは超短焦点プロジェクターの、通常のプロジェクターと比較したメリット・デメリットの両面をご紹介します。


超短焦点プロジェクターのメリット


1.狭い部屋でも大画面での投影ができる。

焦点距離が短いということは、それだけプロジェクターの後ろにスペースが広く残せるということです。1LDKで100インチの投影もなんのその。
通常のプロジェクターでは、スペースが足りなくて画面を大きくしきれない。そんな場合には、超短焦点プロジェクターの特性が輝きます。


2.壁やスクリーンとの間にスペースができないから、障害物が入り込まない。

これは一般のご家庭で使われる方よりも、展示会、イベント会場などでご使用予定のお客様からいただくことの多いご相談なのですが、
「プロジェクターで映像を投影していると、プロジェクターとスクリーンの間を人がたくさん通ってしまい、映像に影が映り込んでしまう」
というものがあります。

人で賑わうイベント会場
超短焦点プロジェクターなら、壁やスクリーンとの間は0~100cm程度。その狭さを通っていく人は、あまりいませんね。
人が映り込まず、映像を美しいまま流し続けることが可能です。


3.プロジェクターの光を覗き込んでしまうことが少ない。

プロジェクターに使われるランプは、非常に輝度の高い、明るいものが選ばれています。
映像を美しく投影するためには、明るいランプが必須なのですが、ひとつ気を付けていただきたいのがその眩しさです。

明るい光を放つ超短焦点プロジェクターのランプ部分
太陽を直視しないようにと、子供の頃に言われた覚えはありませんか?
人の目は、眩しすぎる光を直視すると負荷がかかり、痛くなったり、視力が低下したりという症状に繋がります。
プロジェクターの光も同じで、人の目で直視するには明るすぎるのです。

超短焦点プロジェクターなら、プロジェクターが壁やスクリーンにほとんどぴったりくっついているので、使用中にうっかりこの光を覗き込んでしまう心配が少ないです。

ここまでが、超短焦点プロジェクターのメリットです。


超短焦点プロジェクターのデメリット


基本的にはおすすめしたいメリットがたくさん詰まった超短焦点プロジェクターですが、その特性ゆえのデメリットもあります。


1.価格が高め。

先にご紹介させていただいた、こちらの2機種。

フルHDプロジェクター FunLogy HD

超短焦点プロジェクター FunLogy Air超短焦点プロジェクター FunLogy Air



FunLogy HDは35,800円FunLogy Airは138,000円が通常価格となります。
超短焦点プロジェクターは特性上、通常のプロジェクターよりも高価なレンズが使用されているため、価格の安いものがあまりありません。

めったに使わない場合や、プロジェクターを初めて購入する場合には、ハードルが高く感じられる方も多いかと思います。

まずはお手頃な価格の中で気になる商品を選んでみて、プロジェクターのある生活が好きになってから、超短焦点プロジェクターを再検討される方というのもたくさんいらっしゃいます。

 フルHDプロジェクターFunLogy HDのレンズと、ピント調整ダイヤル

FunLogy HDは、この価格でフルHD。
Blu-rayの映像にも耐えられます。

※OSは非搭載です。



2.スクリーンを使う場合は、専用スクリーンの用意がおすすめ。

超短焦点プロジェクターは通常のプロジェクターに比べて、焦点距離が短い分、映像の投射角度が大きくなります。
投射角度が大きくなると、通常のプロジェクターでは問題のない、スクリーンのわずかな波打ちが映像に影響し、歪みが出る場合があります。

超短焦点プロジェクターの映像を本当に美しく楽しむためには、下記のどちらかが必要になります。


・広く白い壁
・短焦点プロジェクター専用スクリーン


壁はスクリーンと違って、波打ちがありません。
障害物のない白く広い壁が用意できる場合は、壁へ投影できますので、特にデメリットにはなりません。

ただしスクリーンが必要な場合は、専用のスクリーンをご使用ください。
短焦点プロジェクター専用のスクリーンは、スクリーン専門ショップなどでご購入いただけます。

※2022年7月現在、FunLogyでは該当する製品のお取り扱いがありません。


結論・超短焦点プロジェクターはこんなシーンでおすすめ

iPhoneで撮影した投影画面

超短焦点プロジェクターFunLogy Airを使った実際の投影画面。
※写真は無加工、iPhoneによる撮影のみ / スクリーンの使用なし


・小さな部屋でも大画面で映像やゲームを楽しみたいときに。

・講堂や会議室で、たくさんの人を入れる必要があり、焦点距離にスペースを取れないときに。

・展示場など、人通りの多い場所で使用したいときに。

・お子様やペットがいて、プロジェクターの光が心配なときに。


FunLogyの超短焦点プロジェクター


最後に、FunLogyでお取り扱いしている超短焦点プロジェクターを3機種、ご紹介いたします。

超短焦点プロジェクター FunLogy Air


明るさ / 3500ルーメン
解像度 / 1280×800
投影サイズ / 60-230インチ
焦点距離 / 0-90cm
定価 / 138,000円(税込)



FunLogy Airはビジネスで使用される方と、ホームプロジェクターとして、ご家庭で映画鑑賞やゲームなどに使用される方が半々くらいの印象です。

超短焦点プロジェクターとしては非常にコンパクトなことも特徴で、片手でも持てる本体の重量は2.7kg。
プロジェクターを別の場所へ持ち運ぶ可能性がある方や、あまり大きなプロジェクターを置くスペースがない方におすすめです。

超短焦点プロジェクター FunLogy Pro

超短焦点プロジェクター FunLogy Pro

明るさ / 5500ANSIルーメン
解像度 / 1920×1080(フルHD)
投影サイズ / 70-300インチ
焦点距離 / 0-120cm
定価 / 498,000円(税込)


FunLogy Proは超短焦点プロジェクターの中でも、明るさ、解像度ともに最高クラスの性能を備えた製品です。
ビジネスであれば広い講堂などでの講演、ご家庭であれば最上級ランクのホームシアターにご使用いただけます。

2022年1月現在、FunLogyでお取り扱いしている機種で、最も短い焦点距離で最も大画面を投影できるのが、このFunLogy Proになります。

 

おわりに


超短焦点プロジェクターについて、その特性や活躍するシーンがお分かりいただけましたでしょうか?
FunLogyでは皆様の使用環境にあった製品をご購入いただくため、購入前の機種選びのご相談もお受けしております。

FunLogy お問い合わせ窓口

お問い合わせはお気軽に、上記のフォームからお送りください。
スタッフが確認の上、営業時間内に順次お返事いたします。

それでは、次回もどうぞよろしくお願いいたします。

FunLogy
カナ

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