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こんにちは、FunLogyのカナです。
プロジェクターを設置して映像を投影したときに、なぜか画面がぼやけている……そんな経験、ありませんか?

プロジェクターを使い慣れないうちは、対処が分からずにあたふたしてしまうことも。
でも、実は画面のぼやけがプロジェクターの故障であるケースはめったにないのです。ぼやける原因を知っていれば、簡単に対処できるケースがほとんど。

今日はそんなプロジェクターの「ぼやける」問題について、様々なぼやけ方から原因と対処方法をご紹介します。

小型プロジェクター FunLogy HOME

 

プロジェクターのぼやけ方


プロジェクターがぼやけるときには、様々なぼやけ方があります。

1.画面の全体がぼやける
2.画面の端がぼやける
3.画面の中心がぼやける
4.画面の一部分だけがぼやけたり、斑点が出たりする

それぞれ異なる原因が元になっていますので、まずは「どうぼやけているのか」を確認しましょう。
お問い合わせなどをいただく際にも、どのあたりが、どんなふうにぼやけているとお伝えいただくことで、原因が突き止めやすくなります。

1.画面の全体がぼやける場合

画面全体がぼやけたプロジェクター

プロジェクターの画面の全体がぼやけている場合には、最も多くの原因が考えられます。

1.明るい部屋で使っている
2.焦点距離が合っていない
3.ピントを調整していない
4.投影している画像の解像度が低い
5.故障している

1から順にチェックしていただくのが、確認がしやすいかと思います。
それぞれの対処法をご紹介します。

1-1.明るい部屋で使っている


プロジェクターの画面は、光の反射によって映像を映し出しています。そのためテレビやスマートフォンの画面と違って、明るい環境下では画面の色が薄くなって見辛くなります。
画面全体が白っぽくぼやけていて見えないという場合には、お部屋の電気を消し、カーテンを閉めてみてください。
遮光によって見やすくなっていくようならば、原因はお部屋の明るさです。

もし「どうしても遮光ができない」「明るい部屋でしか使えない」という場合には、輝度(ルーメン値)の高いプロジェクターを選ぶようにしましょう。
夕方程度の薄暗さにできるようであれば、100ANSIルーメン以上あれば観ることができると思いますが、明るいオフィスや日中のリビングなどで使用したい場合は400ANSIルーメン以上のプロジェクターをおすすめします。

高輝度プロジェクター FunLogy BOX3 製品ページ

高輝度プロジェクター FunLogy BOX3


また、どんなに高輝度なプロジェクターでも、直射日光には弱いです。
太陽の光がまっすぐに差す壁などでは、映像が薄くなり、ぼやけたように見えやすくなります。

1-2.焦点距離が合っていない

焦点距離のサンプル
プロジェクターには、投影面(壁やスクリーン)との間に必要な「焦点距離」があります。それぞれの機種には「最短焦点距離」があり、この距離より近い位置から映像を投影すると、ピントが合わずにぼやけてしまいます。

プロジェクターの焦点距離には大きく分けて、通常のタイプと短焦点タイプとあり、短焦点タイプのほうがより投影面の近くから映像を投影することができます。

超短焦点プロジェクター FunLogy Air 製品ページ

超短焦点プロジェクター FunLogy Air


プロジェクターの説明書や製品ページには焦点距離が掲載されていますので、それより短い距離を取っていないか確認してみましょう。
投影面からプロジェクターを遠ざけてピントが合ってくるようなら、原因は焦点距離が足りていなかったことです。
遠すぎても投影の限界がありますので、遠くから投影している場合は反対に近づけてみてくださいね。

1-3.ピントを調整していない


プロジェクターにはピント調整機能があります。焦点距離を十分に確保した上でピント調整を行うことで、映像が綺麗に投影されるようになります。
部屋は明るすぎず画面の色は薄くない、焦点距離も足りている、それなのに映像がぼやけているという場合には、ピント調整を行ってみてください。

FunLogy HDのフォーカスリング

ピント調整の方法はプロジェクターによって異なります。ダイヤルを回す、リングを回す、ボタンを押すなど様々なケースがあるので、見つけられないときは説明書を確認しましょう。
FunLogyの製品であれば、こちらに PDF取扱説明書 も揃えています。出先で紙の説明書がないという場合には、よろしければご利用くださいね。

ピント調整によって画面がぼやけなくなった場合、原因はピントが合っていなかったことです。

1-4.投影している画像の解像度が低い


投影している画像や映像の解像度が低い場合、プロジェクターを通して大画面になり、その粗さが目立ってぼやけたように見えている可能性があります。
昔の写真や作品を投影している場合は、一度投影しているデータのほうの解像度を確認してみるか、別のデータを投影してみましょう。
解像度の高いデータを投影して改善された場合は、プロジェクターではなく、データ側に原因があったということになります。

1-5.故障している


画面のぼやけがプロジェクターの故障であるケースは少ないですが、ゼロではありません。これらの方法を試してみても「画面全体がぼやける」という症状が直らない場合には、一度メーカーのサポートにお問い合わせをご検討ください。

【FunLogy お問い合わせ窓口】

「ピント調整をしたが直らない」などと教えていただくと、サポートからの返答がスムーズになるかと思います。


ここまでの対処で「端だけぼやける状態になった」「中心だけぼやける状態になった」という場合は、次の項目をご確認ください。


2.画面の端がぼやける場合

画面の端(四隅)がぼやけたプロジェクター

画面の中心部分はしっかりとピントが合っているのに、四隅へ行くにつれてぼやけているという場合には、次の可能性が考えられます。

LCDプロジェクターである


プロジェクターにはいくつかの投影方式があり、家庭用プロジェクターとして普及しているものでは、主にLCD(液晶)とDLPという方式があります。方式の違いは内部構造の違いであり、どちらがより優れているということはありませんが、それぞれに得意と苦手があります。

LCD式プロジェクターの苦手のひとつが、四隅のピント合わせです。これは仕様であり、プロジェクターの価格や明るさなどの性能の問題ではありません。

故障ではなく、通常の使用ではあまり気にならない程度ですが、心配な場合はDLP式を選ぶようにしましょう。LCDプロジェクターよりも、四隅のピント合わせが得意です。


3.画面の中心がぼやける場合

画面の中心がぼやけたプロジェクター

画面の端はピントが合っているのに中心部分がぼやけている場合、次の可能性が考えられます。

LCD式のプロジェクターで、端を基準にピントを合わせてしまっている


「端がぼやける」場合の逆のパターンです。
LCDプロジェクターは四隅のピント合わせが苦手と申しましたが、できないわけではありません。ただ無理に四隅のピントを合わせてしまうと、中心部分がぼやけやすくなります。

この場合は中心部分を基準としてピントを合わせていただくと、四隅はいくらかぼやけてしまいますが、全体としての美しさが上がり、通常の使用では気にならなくなるかと思います。
DLP式プロジェクターの場合や、ピントを調整しても改善されない場合はサポートに相談してみましょう。

【FunLogy お問い合わせ窓口】


4.画面の一部分だけがぼやける場合

画面の一部分(半分)だけがぼやけたプロジェクター

画面上で特定の一部分だけ(小さな範囲、半分だけなど)がぼやけたり、斑点が出たりする場合、次の可能性が考えられます。

1.ピントが合っていない
2.レンズが汚れている
3.埃やごみが入っている
4.斑点が出る

5.故障している

それぞれに確認していきましょう。

4-1.ピントが合っていない


プロジェクターの比較的広範囲(左右どちらか半分、上下どちらか半分など)がぼやけている場合は、ピント調整が上手くいっていない可能性があります。
ダイヤルやボタン、フォーカスリングを使って、ピントを再度調整してみてください。一部分から合わせていくのではなく、全体が最も均等に、綺麗に投影できる点を見つけるのがおすすめです。

4-2.レンズが汚れている


プロジェクターのレンズの表面に、指紋や汚れが付着していませんか。付着していた場合、それが原因となって画面の一部がかすんだように見え、映像がぼやけている可能性があります。

メガネや画面を拭くクリーニングクロスを使って、一度レンズを拭いてみてください。スポンジやアルコール、タオルなどを使用すると、レンズを傷つける原因になるので注意が必要です。

一点、レンズに樹脂がコーティングされている場合は、何を使用したかにかかわらず拭くことでコーティングが傷ついてしまう可能性があります。
事前に説明書などでクリーニングの方法を確認してください。エアダスターでの清掃をおすすめしている機器もあります。

4-3.埃やごみが入っている


プロジェクターには排気のための隙間があり、構造上、埃やごみがレンズの内側に入ってしまう場合があります。埃やごみが入ると、投影した画面に点となって浮かび上がるため、これがぼやけに見えてしまう場合があります。
エアダスターを使って隙間から中を吹くか、本体を軽く揺することでレンズに映り込む位置から離すことができます。

「久しぶりに電源をつけたら小さなぼやけがあった」という場合は、これが原因である可能性が高いです。また、配送の衝撃などで入り込んでしまう場合もあります。

4-4.斑点が出る


LCDプロジェクターを、長時間連続で使用していませんか?
LCDプロジェクターは熱を冷まさずに使用し続けると、内部で液晶焼けが発生し、それがシミとなって、映像に斑点として投影されてくる場合があります。

発生してしまった場合は、液晶の交換が必要なため、次の「故障している」の項目を参考に、メーカーへお問い合わせください。
お手持ちの機種がLCDプロジェクターである場合、2時間に一度くらい、投影をやめて熱を冷ますようにするのがおすすめです。

4-5.故障している


上記を確認しても片側だけがぼやける、一部分だけピントが合わないなどの症状が改善しない場合には、プロジェクターが故障している可能性も考えられます。
症状をメーカーに伝え、サポートを仰ぐのが良いでしょう。

【FunLogy お問い合わせ窓口】

事前に画面がぼやけている状態の写真を撮影しておくと、状況を伝えるときに送れる場合があります。電源を落とす前に、可能であれば写真を撮っておくことをおすすめします。


原因と対処を知って、プロジェクターを快適に使おう


いかがでしたでしょうか。今回は「プロジェクターがぼやける」問題について、実際にいただいたお問い合わせを元にご紹介させていただきました。
一口にぼやけると言っても様々な原因があります。この症状、なんだっけな?と思ったときには、ぜひまたこの記事を見に来てくださいね。

最後までお読みいただきありがとうございました。
次回もどうぞよろしくお願いいたします。


FunLogy
カナ

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