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こんにちは、FUNLOGYの加来です。
最近、プロジェクターをテレビの代わりに利用する方が増えています。当店でも数年前に比べて、「テレビをやめてプロジェクターにしてみました」というレビューをいただくことが多くなってきました。
テレビモニターのない生活は、お部屋を広く使うことができて快適ですが、慣れたテレビを手放すのは勇気がいるもの。実際のところ、プロジェクターでテレビを観るってどういう感じなの?と気になりますよね。
そこで本記事では、
- プロジェクターをテレビ代わりにするメリット・デメリット
- プロジェクターでテレビ番組を映す方法
- 実際にテレビの代わりに使ってみた感想
以上のポイントについて、当店で実際にお取り扱いしているプロジェクター FUNLOGY BOX3 を使用して、スタッフの私・加来が検証した結果をご紹介します。
ぜひ参考にしていってくださいね。
プロジェクターをテレビ代わりにするメリット
初めに、プロジェクターをテレビ代わりにするメリットについて、プロジェクターを取り扱う私たちの視点からご紹介します。
メリット1.大画面&大迫力の映像を楽しめる
なんといってもこれが最大のメリットでしょう。
プロジェクターにはたくさんの機種がありますが、小型のプロジェクターでも最大100インチ程度、高性能の機種になると最大300インチ程度という大画面で映像を投影することができるものがほとんどです。
日本は住宅が小さいこともあり、一般的に出回っているテレビに100インチ以上の製品はあまりありません。そのため、家庭で100インチ以上の大画面を楽しむには、プロジェクターが最適かつ手軽なのです。
大画面のおすすめ活用法
- 映画:映画館で観ているような臨場感を感じられる。
- スポーツ観戦:迫力あるプレーにみんなで盛り上がれる。
- ライブ観賞:実際にライブ会場にいるような一体感が生まれる。
- ゲーム:ゲームの世界に入り込んだような没入感が得られる。
大画面で観る映像は、自分自身がその場にいるようなワクワク感を味わえるのが良いところ。
誰かと観ても、小さな画面を覗き込むよりずっと観やすいですよ。
メリット2.モニター不要で、スッキリしたおしゃれな部屋ができる
テレビモニターはどうしても、置き場所にある程度のスペースを必要とします。テレビは観たいけれど、部屋にはもう置き場所がない。そんな場合にも、プロジェクターをテレビの代わりにするのはおすすめです。
プロジェクターは映像を壁やスクリーンに映すので、モニターを必要としません。
圧迫感のあったテレビモニターがなくなるだけで、部屋はだいぶすっきり、ワンルームならかなり広く見えるようになります。
小型の機種なら使用しないときはしまうこともできて、自由に使えるスペースが広がるというメリットも。
また、テレビのデザインはほとんどが黒くて角ばっています。お部屋のテイストによっては、合わせにくいこともありますよね。
プロジェクターは色々なデザインの製品があり、インテリアに合わせて選ぶことができます。お部屋作りの自由度を高めたい方にもおすすめです。
メリット3.持ち運び自由!家でも外でも色々な場所で使える
テレビはサイズが大きいため、安全面から固定している方も多いでしょう。
リビング用、自分の部屋用、寝室用など、必要な場所に1台ずつ置いて使うのが一般的です。
プロジェクターなら簡単に持ち運べるので、好きなときに、好きな場所へ移動することができます。
つまり、部屋ごとに必要だったテレビが、たった1台のプロジェクターがあれば良いということになります。
特にモバイルプロジェクターなどのバッテリー搭載のモデルは、スマホと同等のサイズの製品もあり、外出先でも大活躍します。最近ではキャンプに持っていく方も多いですよ。
スマートフォンサイズの小型プロジェクター FUNLOGY Mini
メリット4.画面の大きさや角度を調整できて、天井にも映せる
プロジェクターなら投影画面の大きさも自由に変更することができます。冒頭で「大画面で投影できる」という話をしましたが、逆に狭いスペースしかなければ小さく投影することもできるというのも、プロジェクターならではのメリットです。
自分の観たい映像や使いたい場所によって、1台で自在に大きさを変更できるのは、テレビにはない利便性ではないでしょうか。
また、プロジェクター自体の機能や三脚などの使用によって、投影する角度を調整することも可能です。壁に映すことで見やすい高さに調節ができますし、真上を向けて、天井へ映すことのできる機種もあります。
ベッドに横になったとき、この天井にテレビ画面が映っていたら良いなあと思ったことはありませんか?
プロジェクターならそんな願望も叶えることができます。
天井に映す方法についてはこちらの記事で詳しく紹介しているので、興味の湧いた方はぜひ参考にしてみてください。
プロジェクターをテレビ代わりにするデメリット
ここまではプロジェクターをテレビの代わりにするメリットについて、ご紹介してきました。
次は実際に検証してみて分かったデメリットをご紹介します。
デメリット1.輝度によっては、明るい部屋では観にくくなる
プロジェクターは光を使って映像を投影しています。そのため、本来明るい部屋で使用するよりも、暗い部屋で使用するものとして作られているのです。
テレビとまったく同じ感覚で、日中にカーテンを開けたまま使用すると、映像が薄くぼやけた印象になりがちです。
明るさについては、テレビのほうが明るいという結果になりました。
ただ、プロジェクターの中にも光量が強みの機種というものはあります。
輝度(=ルーメン数)の高いプロジェクターであれば、明るい部屋でも十分に投影することができるので、ご自身の環境に合ったプロジェクターを探してみてください。
プロジェクター選びにおける、お部屋の明るさとルーメン数の目安
- 夜のように暗くでき、光はほとんど入らない:100~300ANSIルーメン程度
- 電気を消したりカーテンを閉めたりして、薄暗い環境(歩くには支障がないが、本を読むには暗い程度)にできる:150~400ANSIルーメン程度
- まったく暗くできない:400ANSIルーメン以上
デメリット2.テレビよりも起動に時間がかかる
プロジェクターは、電源を入れてから立ち上がるのに少し時間がかかります。(パソコンの起動のようなイメージをしていただけると良いかと思います。)
テレビのようにスイッチを入れたらすぐに映るわけではないので、その点が若干不便かもしれません。
ですが数秒~数十秒で立ち上がる商品がほとんどなので、慣れてしまえば気になる時間ではないとは思います。
デメリット3.投影距離の取れない環境では難しい
テレビは設置した場所に画面が生まれますが、プロジェクターは本体の真上に画面が生まれるわけではありません。これはメリットで紹介した「画面の大きさを変えられる」性質とも繋がるので、一概にデメリットとは言えないのですが、やはり壁から一定の距離を取らないとならないので、テレビの感覚で設置しようとすると置き場所を探すのに手間取りました。
もし投影距離が取れないけれどプロジェクターでテレビを見るようにしたい場合は、超短焦点プロジェクター であれば、本体の真上に画面がきます。
プロジェクターでテレビ番組を映すために必要なもの
ここからは、プロジェクターをテレビ代わりにするために必要なものや、その方法について紹介していきます。
1.プロジェクター
テレビの代わりに映像を投影するために必要です。
ここで注意したいのが、プロジェクターだけでテレビ放送を投影することはできないという点です。
テレビ放送については、以下のものを一緒に揃えてください。
2.テレビチューナーまたはBlu-ray/DVDレコーダー
テレビ放送をプロジェクターで投影するためには、地デジチューナーやBlu-ray/DVDレコーダーなど、チューナーを内蔵したテレビ放送の出力ができる機器が必要です。プロジェクターと接続することで、テレビ画面を投影することが可能になります。
3.HDMIケーブル
プロジェクターと地デジチューナーやBlu-ray/DVDレコーダーを接続するために必要です。
プロジェクターにはHDMIケーブルが同梱されている場合も多いので、新しく購入する前に確認してみましょう。当店の製品でも、ほとんどすべてに同梱させています。
4.アンテナケーブル
テレビ放送を受信するために必要なケーブルです。ご自宅にテレビがあれば、すでにお持ちのものが使えます。ない場合は、家電量販店やインターネットでも簡単に購入できます。
以上がプロジェクターをテレビ代わりに使用するために必要なものです。
他にも音質を上げるためのスピーカーや、より綺麗に投影するためのスクリーンなど、こだわれば色々とありますが、最低限上記4つがあれば問題ありません。
プロジェクターをテレビ代わりにする接続・投影方法
それでは実際に、前の章でご紹介した【プロジェクター】【テレビチューナーまたはBlu-ray/DVDレコーダー】【HDMIケーブル】【アンテナケーブル】の4つを使用して、プロジェクターをテレビの代わりにしていきましょう。接続方法を画像つきでご紹介します。
今回はBlu-rayレコーダーを使用しています。
1.アンテナケーブルを、テレビチューナーまたはBlu-ray/DVDレコーダーのアンテナ端子に接続する。
ご家庭の室内壁側のアンテナ端子と、テレビチューナーまたはBlu-ray/DVDレコーダーのアンテナ端子に、アンテナケーブルを差しこみます。
端子が複数あるときは【地上デジタル】が入っている【入力】の端子を選択してください。
2.プロジェクターとテレビチューナーまたはBlu-ray/DVDレコーダーをHDMIケーブルで接続する。
それぞれのHDMI端子に、HDMIケーブルを差し込みます。
3.プロジェクターを起動し、HDMI出力モードにする。
完了しました。
たったこれだけです。
チャンネルの操作はレコーダー側のリモコンで行います。
「プロジェクターをテレビ代わりにする」と聞くと、複雑な設定や配線が必要だと思われる方が多いかもしれませんが、実は簡単なもの。シンプルに言ってしまえば、テレビモニターとプロジェクターを入れ替えるような形です。
設置に要した時間は5分程度でした。
プロジェクターをテレビ代わりにしたときのコスパは?
プロジェクターでテレビを観る生活に変えた場合の、コストパフォーマンスはどのようになるでしょうか。
ランプの寿命は約10年!
プロジェクターは内蔵されたランプ(光源)によって映像を映し出しています。
ではこのランプ、どれくらい寿命があり、どれくらいの期間使用できるのでしょうか?
「ランプ交換でコスパが悪い」は昔の話
少し前までのプロジェクターでは、水銀ランプという種類のランプを使用していました。この水銀ランプの寿命は、約2000時間程度でした。
仮に1日8時間、稼働することを想定すると……
- 2000時間÷8時間=250日≒8か月
わずか8か月で寿命がきてしまうということになりますね。なので、常時テレビの代わりにプロジェクターを稼働するということはなかなか考えられませんでした。
近年のプロジェクターなら寿命は10年
現在のプロジェクターは、LEDランプを使用しているものがほとんどです。ランプ寿命も30000時間と、水銀ランプの15倍になっています。
先ほどと同様に、1日8時間稼働することを想定すると……
- 30000時間÷8時間=3750日
- 3750日÷365=10.27年
なんと10年以上もランプの寿命があるのです。
さらにLEDなので、電力使用量もわずか。電気代もお得です。
使用したプロジェクターの紹介
さて、プロジェクターをテレビの代わりとして使用する条件は揃いました。あとは実際に使用した様子をレビューしていきます。
まず、今回使用したプロジェクターについて、改めてご紹介します。
使用したプロジェクターのスペック
機種名:FUNLOGY BOX3
大きさ:横幅180mm×奥行180mm×高さ45mm
重さ:810g
明るさ:400ANSI lm
価格も64,800円(2022.5月)と、40型のテレビと同じくらいですので、比較するにはちょうど良いかと思います。
ここで400ANSIルーメンってどれくらいの明るさなの?という疑問が出てくるかと思います。
詳しくご説明すると長くなってしまうので、詳細については こちらの記事の明るさの項目 で説明しますが、ざっくり申し上げると当店で取り扱っているプロジェクターの中では中~高程度の明るさです。
後ほど写真で実際の投影画面を公開しますので、参考にしてみてください。
投影サイズについて思ったこと
今回、画面の大きさは100インチなどの大画面ではなく、70インチくらいの中画面で投影しました。
これは個人的な体感ですが、ニュースやバラエティーなどのテレビ放送は映画と違い、大画面での視聴を想定した作りになっていません。そのため大きすぎる画面は違和感があり、長時間視聴するうちに少し疲れてしまったためです。
テレビ放送の視聴を中心として日常使いするなら、70インチ程度が迫力と見やすさのバランスの良い大きさのようです。
迷った際は70インチを目安に、お好みのサイズを探してみてください。
投影面について
さらに今回の検証では、白い壁に直接投影しました。壁が凹凸のない白系であれば、十分綺麗に投影ができるかと思います。
白系の壁がない場合は、スクリーンを用意することをおすすめします。
画質にこだわりたい方にも、スクリーンはぜひおすすめです。
実際にプロジェクターをテレビの代わりに視聴してみた感想
最後に、実際に投影してみた結果についてお話ししていきましょう。
明るい部屋で使えるのか?
先ほども掲載したものになりますが、こちらが実際に70インチのサイズで投影してみた写真になります。
明るさ400ANSIルーメンのプロジェクターで、壁に投影、カーテンを閉めて電気をつけた状態で撮影しました。
かなりはっきり映すことができます。照明を消せば、もっとクリアに投影もできるでしょう。
少し明るさを落として300ANSIルーメンの機種でもチャレンジしたところ、そちらは晴れた昼間などの明るい部屋では、やや見づらい場面がありました。
ただその場合もカーテンで遮光し、照明を少し暗くすれば、字幕まで十分に見ることができました。
プロジェクターは光を直接観るのではなく、光によって作られた映像を観るため、部屋を暗くすることによって目が悪くなるといった影響はほとんど心配がありません。
遮光したほうが見やすいときは、ぜひ遮光して使ってくださいね。
大画面にすれば、まるでホームシアター
見慣れたテレビ放送も、ドラマや音楽番組なども、大きな画面で観たというだけでいつもと違って見えます。
それぞれの世界にどっぷり浸かって過ごす時間は、自宅にいながらどこか別の場所でくつろいでいるようなリラックス感がありました。
映画放送などを観るときは、少し大きめの画面にするのがおすすめです。外付けのスピーカーも接続すれば、まさにホームシアターですね。
本格的にホームシアターを作る際の注意点については、こちらの記事で紹介しています。興味のある方は参考にしてみてください。
プロジェクターはテレビの代わりになるのか?
以上が今回の検証の結果になります。
結論を申し上げますと、多少デメリットはありますが、メリットがそれを上回っているので、プロジェクターは十分テレビの代わりになると感じました。
今回検証に使用した機種以外にも、当店では様々なプロジェクターを取り扱っています。リーズナブルなモデル、より明るく昼間でもくっきり映せるモデル、壁際にぴったり置いて投影できる短焦点のモデル、天井に映せるモデルなど。
色々な環境や場面に合った製品を取り揃えておりますので、ぜひお気に入りの一台を探してみてください。
2万円以下なのに高性能!小型プロジェクター FUNLOGY HOME
投影距離の問題を解決!超短焦点プロジェクター FUNLOGY Air
天井に映して寝室を快適空間に!90°可動モバイルプロジェクター FUNLOGY X-03
その他、様々なプロジェクターをご用意しております。
すべての製品は こちら からご覧ください。
もちろん皆さんのご家庭の環境による部分もありますので、必ずテレビの代わりとして機能するとは申し上げられません。ですが、一意見としてご参考にしていただければと思います。
これを機会に、ぜひ皆さんも挑戦してみてくださいね。
加来